水稲のパラメーター 株間について

ねこGです。

水稲の場合、この地方だと単位面積当たりどれだけ植え付けるかのパラメーターである株間は広くてもいいようです。水稲疎植栽培(1,2)という方法があり暖地の平坦地で地力があるところで可能で、スペースを開けて植えていても一株の穂数等が多くなり結果として収量はほぼ同じになるようです。この方法の利点は、少ない苗(箱)でいいので省力化・省資源化ができるということのようです。生育力の豊かな土地では自然が自ら最適化をおこなってくれる余力があるのだと思います。宮ばあちゃんも株間を広げたほうが風通しがよく病気にかからないでよく育つといっています。

しかし逆に考えるとソーラーシェアリングの下のように生育力に多少問題がある場合は株間は広げないほうがいいということなのかもしれません。今年は、2種類の株間(普通、狭めor普通、広め)で半分ずつ植えて比較してみようと考えています。明日、田植えなのでそれまでには決めないといけません。

水稲ソーラーシェアリングに興味のあるかた(特に農業研究をやっておられる大学の先生、学生)がいれば一緒に実証実験をやってみたいと考えています。コメント欄からご連絡ください。

水稲のパラメーター

ねこGです。

昨年はわけも分からず、水稲(アケボノ)を行いました。それでも反当り540㎏の収穫がありました。肥料は田植え直後に1度だけやりました。( 基肥一発肥料といわれ、一部の肥料をセラミックコートして緩効性を持たせているようです。)水の管理は宮ばあちゃんに言われるまま(農協の営農カレンダーとほぼ同じ)行いました。

水稲の場合どんなパラメーターが効くのか漠然と考えていましたが、ここでまとめてみます。ただし、かける時間は最小限にします。たとえば、肥料は 一発肥料 を使います。日射条件は”お天気任せ”と”ソーラーシェアリングお天気任せ”になります。品種は食べ比べた結果おいしかったヒノヒカリに決定です。下の論文によると、日射量が少ないと分げつに影響が出るそうなので、パラメーターに株間を入れておきます。そうすると、実質さわれるパラメーターは水深管理のみになります。

水深管理を行うとき、ソーラーシェアリング設備のないところの育成状態に合わせれば従来のままですが、 ソーラーシェアリング設備 の下の育成条件に合わせることも可能です。今回の田んぼでは半分が ソーラーシェアリング設備 の下 になります。水深管理は設備の下に多少重点を置いた管理にしたいと思います。

水稲ソーラーシェアリングの論文が東京大学の修士論文(2016,2017)にあります。いろいろ参考になる考えもありますが、従来のままの条件で育ててソーラーシェアリング下だと収量が下がる(遮光率20-25%で収量80%)という結論です。 ソーラーシェアリング下 の条件に合わせて育てれば10%くらいは収量アップになるでしょうから、 遮光率30-40%で収量80% 以上の可能性は十分あるのではないかと推測します。

6月13日に田植えを行う予定です。中古の田植え機なのできちんと動かせるかどうか不安です。マニュアルをダウンロードして操作の脳内訓練をしておきます。

クランプメーター 直流電流測定

ねこGです。

”ソーラーシェアリングー運転開始”で測定していたのは、パワコンで集めた直流電流を交流電流(電力会社に売る電流)に変換した後での測定でした。 個々のソーラーパネルの発電量を測るには個々の直流電流を計測しなければいけません 。配線の途中に(配線を切断して)電流計を入れるのは危険です。クランプメーターという電流計があることは知っていましたが、交流電流のみだと思っていました。調べてみると直流電流も測定できるクランプメーターがあることがわかりました。それも、3000円余りで入手可能です。

交流電流測定しかできないクランプメーターは中学校で習う電磁誘導コイルを利用したもので、直流測定もできるものはホール素子を利用したもののようです。ホール素子は製造原価は1円以下で、秋葉原なら数十円で購入できると思います。クランプメーターのクランプ部を見れば、ホール素子を利用したものはプラスチックで一定のギャップを作り、そこの磁場を測定しているようです。

大昔、同僚がホール素子の開発をしていたので懐かしくなり調べてみました。ホール素子で大きくは稼げないでしょうが、現在のIT用のセンサーとして活躍しているのを見るとうれしくなります。